大規模修繕の「設計」の違和感
設計について
設計に関して⇒建物の劣化についての診断があります。それを見て、修繕の周期を遅らせるというのも考えてもいいかもしれませんが落とし穴があるのです。
大規模修繕工事の設計は新築の設計と違い建築士の資格は不要で誰でもできるのです。
わざと設計という言葉で難しくして無意味な資料を作りこんでいて不合理なことしているなと思います。要は現状の仕上げと同じなら設計など不要なのです。設計ではなく変更箇所仕様書です。大したの能力は「使いません」
一般的には建物調査は儀式的要素が強いので実態的には設計に生かされていません。設計は全体を修繕することありきで進めます。
設計事務所が調査をすることは少なく概ね施工業者にさせています。
施工業者は折角足場を架けるのだから「あれも直そう、これも直そう」と工事額が膨らむ調査になりがちです。ですから調査は第三者に依頼しないと長期修繕計画の誤差につながり正確な実態のある修繕計画とはならないのです。
例えば家庭の電化製品でも、保証期間が切れたから、すぐに買い替えることはあまりしませんよね。保証期間が終わっても、できるだけ長く使えるように、気を付けて使ったり、大切にメンテナンスしたりすることが一般的です。
建物の場合は雨風や日照に晒されますので進行する錆などは放置すればするほど修繕コストはかかります。
建物も家電と一緒で、大事に使えば修繕の周期を遅らせることができます。ただ、不具合などが起きる不安はあるので、その不安と経済性との検討はしなくてはいけませんがこれはお客様にはできないと思われますので信頼できる第三者の建築技術者をパートナーにして検証させる方が現実的かと思われます。