大規模修繕の周期の勘違いにご注意ください
新任の理事長と雑談中・・・
先日某マンション横浜市内45戸の新任の理事長であるAさんとお話していたところ思わぬ発言があり驚きました。それは・・・
A理事長 「大規模修繕は法律で決まっている義務ですからね」
私 ・・・・・沈黙6秒
私 法律とかの縛りはありません。あくまでも管理組合様の任意によるものですから。
A理事長 皆12年に1回が建物の寿命を延ばすのに必要と言っているし国土交通省も
言っていますよ、本当ですか?
私 推奨はしていますが義務ではないです。建物は1棟1棟劣化進行が違うのです。
12年もすれば当然建物全体的に劣化はしてくるのですが、まだまだ修繕する必要
のない部位もあるのです・・・・。
A理事長 それは良いことを聞いた理事会で話さなくては。
上記のようなお考えの管理組合様がいらっしゃいましたら法的義務ではないことを再度確認しましょう。正確には1棟1棟違うのです。大規模修繕ではなく大規模洗浄というやり方もあります。
12年ちかく経過しますと、雨・風にさらされチリ・埃やカビ・苔が付着して汚れてきますので一度全体に高圧洗浄を架けて
サッパリしてから本当に悪い部分をピンポイント修繕する方法もあります(足場は不要)
大規模洗浄は外壁が2000m2のマンションなら≒230万+現場管理30万=260万ぐらいでできます。
仮設費 ≒90万~110万(パラペットにパイプを固定して4方向(東西南北)ワーヤーを張り最下部は風で揺れないようにどの袋を吊り下げ錘にします。外部にシートを1面かけてスライドさせていきます。
高圧洗浄 ≒2000m2×@600=120万(ロープアクセス工法)安く工事する方法は工夫次第で色々あります。ここ2年で工事費のコストが高騰していますのでお客様に満足いただけるように安くする努力が私たち建築技術者に求められていると思います。