外壁のタイルのひび割れは「落下」危険信号「黄色サイン」

構造クラックの発生

上の写真をご覧ください。タイルのひび割れが確認できますが白くなっている部分はタイルの下のコンクリートにヒビが発生し雨水がコンクリート内に侵入していることがわかります。白く固まったものは「エフロレッセンス」と言います。このような状況は時間が経過することで悪化し進行すると鉄筋が錆びてしまうと今度は錆汁が出てきます。補修方法は対処療法で透明な防水コーティングを行うものがありますがおススメしません。このような場合はタイルを剥がしてコンクリートのクラックを少し大きめに壊して鉄筋の防腐措置を行わないと解決にはならず対処療法では無駄な補修費用をかけることになるのです。

このようなケースは人間に例えると抜本的に病巣を治療(手術)する必要があります。大規模修繕工事は新築に比べて要はお化粧をし直す作業であり大した知識無くてもできるものですがその判断を誤ると構造的に致命的になりますので新築工事を経験している監理者に確認してもらうことが必要です。

ピンポイント補修はロープアクセス工法に適している

この写真のようにロープアクセス工法(現場は神奈川県横浜市都築区)でその補修ができます。この建物は12階で5階部分のタイル貼替工事です。私もロープアクセス工法で職人さんと一緒に降りて隣で具体的な指示をして品質及び安全管理をしています。この補修の為に足場をわざわざ架けると工事管理費を合計した金額を100(100%)とするならばロープアクセス工法で60(≒60%)あればで可能です。ざっくり1/2の工事費で済むわけです。安全管理は最重要(屋上吊元の安全対策・飛散防止・監視員・隣接建物へ配慮)であります。飛散物、落下等に細心の注意をし補修完了です。

ロープアクセス工法の職人さん

彼らは不安定な状況でも卓越した身体能力と技術で足場の上と同等な工事をしてくれますが特殊高所作業なので通常の職人さんの手間よりは高くなりますがトータルコストではお客様にメリットのある工法と言えるでしょう。