大規模修繕の12~14年周期は一般論です

周期は国土交通省の統計によるもの

大規模修繕の周期ですがこれはあくまで一般論(平均値)です。マンションは立地・方位・日照条件・新築時の施工会社の技術レベル・職人さん職能レベルの諸条件が違うわけで100物件あれば100物件劣化状態は違います。その前提で長期修繕計画を策定しているので現実味がない長期修繕計画でありその内容で修繕積立金が概ね決まります。

現状把握が全てのスタート

その前提では各戸の居住者様の修繕積立金の負担額が値上げという可能性もあるわけです。新築後30年以降は給排水・電気設備等の高額な費用が発生しますのできちんと計画的に考えられたほうがよろしいと思うのです。それには現状の実態把握をしましょう。建物診断にも段階があります。調査は第3者にしてもらわないと正確な診断にはなりません。

①簡易建物劣化診断(2日ぐらいかけて現状目視・手が届く部分の打診・触診しレポートしてもらう)

②建物劣化診断(5日ぐらいかけて外壁の全面調査含む目視・打診・触診しレポートしてもらう)

施工会社は大手の一括下請けをしている会社がしっかりしている印象です。その分経費も安く、かつ大手に鍛えられているので品質も期待できるでしょう。コンサルタント会社の誠意さを見抜くのは大変ですが大切な修繕積立金を無駄に使われないように自分達のマンションは自分達で守るようにされてください。修繕委員会を立ち上げコンサルを入れて定期的に修繕方針を煮詰めていくのです。試験的にコンサルと関わっていくうちに違和感をがあるようでしたらセカンドオピニオン的にアドバイスをしてもらったほうが賢明でしょう。