大規模修繕着手前に注目!シーリングは2つの役割があります

1⃣雨がかり 2⃣非雨ががり

1⃣雨がかりとは?

字のごとく雨が直接当る部分です。外壁に面するサッシュが主です。

また階数毎に水平に入っている部分(打ち継ぎ目地)もこれに該当します。

この部分が劣化すると雨もりの原因になります。

判断方法として、指で押すと弾力があるものはあと5~10年ぐらいは十分持つでしょう。

指で押して硬いものは止水効果はないと考えてよいですので打ち換えの時期でしょう。

劣化は南面・西面が日照の時間が長いので劣化は東面・北面に比較すると劣化は早いです。

建物は方位や地域的なもので劣化速度は変動します。

非雨がかりは修繕周期を遅らせても問題なし

2⃣非雨がかりとは?

雨が直接当たらない部分(共用廊下・バルコニーの内側のサッシュ・玄関枠など)は

劣化は雨がかりに比べて遅くなります。

極論を言えば、シーリングをやらなくても雨漏りはしません(台風を除く)

建築の納まり的に枠の周りの隙間は意匠(見た目の美観)目的でシーリングを行います。

上の写真ではある程度表目がひび割れていますが弾力性があれば問題ないです。

ですから大規模修繕の見積を徴収するときは雨がかり・非雨がかりと分けて見積を出してもらいましょう。