戸建て住宅の検査の必要性(欠陥住宅のリスクをなくす)

基礎工事の検査は第3者の現場に強い建築士に依頼すべ理由

大切な住宅の工事では施工業者任せにしな方が良いです。特に大手ハウスメーカーは要注意。現場監督は不足しており10棟くらい掛け持ちでほぼ下請け任せです。コンクリートを打設する前の段階では以下の流れになります。そもそも現場監督も工事の事はわからない人が多いのです。若い人の建設業離れにより職人さんたちの技術継承がされておらず品質的に問題です。職人さんの高齢化、外国人労働者により今後益々品質は落ちるリスクがあります。

*きちんとした教育の行き届いた外国人労働者の方ももちろんいます。そのような場合は下請けさんの加工場を見ればわかります(加工場が綺麗で整理整頓しているところは仕事も丁寧)

①杭打設(所定の支持層に到達しているか)

②掘削(所定の深さであるか、砕石の転圧は十分か)

③捨てコン(幅は正しいか)

④墨だし(基準線からの追い出しの確認)

⑤配筋(位置・間隔・かぶり・径の確認)

⑥配管用スリーブ(スリーブ補強しているか、位置は正確か)

⑦型枠(鉄筋との被りは十分か)

⑧コンクリート打設(型枠内に泥は付着していないか、水を入れていないか、スランプ試験はしているか、バイブレーターでジャンカができないようにしているか)

特に⑤の施工不良が目立ちます(鉄筋の被りを確保するのにスペーサーを設けるのですが鉄筋が正確に組まれていないのでかぶりがまちまちであり所定の強度が期待できません。

理由

①職人さんのレベルが低い(外国人労働者が増えている)

②鉄筋の組み方の手順が間違っている

③鉄筋の径が間違っている

④鉄筋のピッチ(間隔がばらばら)

等目を覆いたくなる場面が多く私はかなりひどい場合は全てばらして組みなおしさせています。一度コンクリートを流し込むとやり直しはできないので検査費(8回×@30000=24万)検査労務費・写真・報告書等がかかりますがその建物はこれから50~70年は存在するわけなので施工業者任せにしないようにしましょう。

こうすれば欠陥住宅のリスクはなくなります。品質管理は大変重要です。