大規模修繕の積立金について
積立金は温存しましょう
大規模修繕の積立金についてですが昨日神奈川県の横浜市営地下鉄の弘明寺駅から徒歩15分のマンションの現場調査にいきました。修繕委員長は70歳前後とお見受けしました。ヒアリングでどこを直したいか説明いただけるとのことでしたのでお話を聞いていますと・・・。修繕委員長「ただ積立金が少ないので全部できるかどうか不安」とのお話です。
大規模修繕ではなく分割修繕という選択肢
一般のお客様はもう12年経過したから大規模修繕を実施することが義務のようにお考えされている方がたまにいらっしゃいますが、国土交通省の指針など気にする必要はありません。100棟マンションがあれば100棟劣化具合は違います。
大切なのは現在修繕劣化状態を把握すること。そうしないでいきなり足場を4面架けるのは間違いです。その調査結果により緊急度×重要度を割り出しコストも踏まえて分割修繕すべきと思いますし、やらない選択肢もあります。皆様の大切な修繕費=工事代ではないのです。足場を架けて不具合が少なかったら無駄ですよね。
工事業者が分割修繕を勧めないのは「めんどう」であり工事額が少なくなるからです。業者さんの立場としては仕方ないですが・・・。外壁調査はロープアクセス工法で把握できます。不具合傾向がわかれば工事費を安くする手段はありますので、くれぐれも借入だけは避けてください。皆様の積立金を温存するには劣化調査が有効です。