大規模修繕のコンサルタントの選定の重要ポイントと理由

現場力が全て

大規模修繕のコンサルタントの選定で重要なポイントとその理由についてですが、まず資格ありきではないこと。1級建築士というだけで決めると後に後悔します。1級建築士も専門分野が細分化されているのです。設計しかやってこなかった人では専門外なので無理ですね。設計監理経験がないと不安です。大切なポイントは9つありますのでご参考にされてください。

以下整理します。

①現場経験が豊富 理由:修繕工事はイレギュラーの部分が多く都度設計監理者はその判断を即決しなくてはならない

②コミュニケーション力 理由:イレギュラーで起こったことをお客様に自分の考えを即時報告して決定了解をいただき業者に指示する

③発想力・想像力・問題解決能力 理由:設計をやむなく変更るほうが良いケースもありその根拠を理論的に説明できる、よりよく創意工夫できる人(大規模修繕は以降の修繕で同じような劣化を再発させない工夫や延命させる工夫ができることが大切)

④コストバランス能力 理由:コストについて常に経済的コストを意識できる人

⑥苦労してきた人 理由:大手組織出身ではなく地元の建設会社で自分一人で一通り工事ができるひとは応用力がある

⑦できれば大卒以外の高卒・中卒 理由:大卒コンサルは汗をかかない印象(私が担当した現場では見たことがない)現場設計監理は全ての箇所をチェックすべし(大卒でも有能なコンサルはいると思いますが・・・)

歴代総理に田中角栄という方がいらっしゃいました正に現場力の鏡。人使いが実にうまかったようです。

⑧資格+現場力が最強 理由:理想ですが・・・

⑨言っていることがコロコロ変わる人(人のせいにしたがる) 理由:自分で責任をとれないのならコンサルタントに不適格

以上は自分が実際見てきた感想であり他社さんHP見ても選定基準は綺麗ごとが目立ち管理組合様の立場に立って考えていない印象を受けます。

現場は生き物

現場は常に動いていてその過程でミスを見つけたらすぐ是正させないと監理者の意味を持ちません。皆様の大切なマンションコンサルタント選定で良い方が見つかることを願っております。