外壁漏水調査は経験がものをいう

足場がなくてもOK

外壁漏水調査を行うのに漏水と思われるところへアプローチするのにわざわざ高額な足場は架けたくありませんよね。ロープアクセス工法はそのような時に最適な工法です。

上の写真は私がロープアクセス工法で撮影したものです。屋上からバケツをロープでおろしてもらいそれを受け取り漏水原因と思われる外壁のクラック箇所に土手を作り水たまりを設けます。その時に室内側にも1名いて水が染みてくるのを待ちます。3名で行う必要があります。この方法が原始的ですが間違いないのです。水道ホースで散水するのはまれで原因と疑われる個所に仮設の水たまり土手に水を張るのが経験上良いと思っております。

漏水につては中身の構造を理解していないと漏水の水道(みずみち)は発見できないのです。私は新築も長年経験しているのでその経験が生かされ効率的に漏水原因を発見させることができるのです。

外部から漏水原因箇所にアプローチする

外壁漏水調査は外部の雨水で侵入してくるので外部からの雨水侵入経路を遮断することが一番ですが、場合によっては内部からエポキシ樹脂注入を行いその圧によりエポキシ樹脂が外部に流失した部分が原因箇所になります。外壁漏水調査は非常に地道な作業を重ねて原因(犯人)を捜査する刑事さんみたいなイメージがあります。

原因がわかればその対処補修方法ですがまずは第三者の安全性を一番に考えなくてはなりません。この箇所の下が人が頻繫に通行するような場所ですとタイルを剥がしたりすることは危険なのでそれ以外の選択をします。

外壁漏水は鉄骨を腐食させる

外壁漏水調査で一番難しいのは鉄骨造です。鉄骨の溝レールを通じて雨水が流れてくるケースが多いのです。その反面水が流れているその跡(錆びている)を追っていけば良いのですが、現実内装を撤去しなくてはなりませんので高額な費用がかかります。原因を調査する費用を考えるならば外壁全面にコーティングして10年保証してもらうケースが良い場合もありますがケースによるのでその現場の状況や環境も考慮して検討していきます。(腐食した写真は下記にあります)