小規模マンションの大規模修繕工事費用削減方法
不要不急は工事を排除
本当に必要な修繕を劣化調査診断後に不要不急なものを排除して修繕の優先順位(緊急度×重要度)の高いものから段階的に行うことがお客様の為になると確信しています。修繕積立金が少ないマンションが市場の35%を占めています。借入までして大規模修繕工事を行うことは積立金がマイナスになり負のスパイラルに巻き込まれてしまいます。
一般常識や業界常識に疑問を持ちましょう
建物も人と同じく寿命があります。人に例えると健康診断で「悪性脳腫瘍・糖尿病・胃炎・痛風・歯痛・逆流性食道炎」が見つかった場合はどの病気から治療していきますか?私だったら「脳腫瘍」を最優先します。これを建物に例えると大規模修繕工事は6つの不具合を一度にまとめて治すということです。危険度・緊急性もない部位(本来なら経過観察)を全て手術するようなもので大変無駄です。特に足場のコストは全体の25%を占めます。足場をいかに減らすかが工事費削減の最大ポイントです。悪性脳腫瘍を治す経済的な足場を選定するべきです。
修繕積立金の中で無理ない発注
特に小規模マンションでは積立金不足の管理組合が多い印象です。共有部面積に対する住戸数が少ないためその負担が中規模・大規模マンションに比べて金額が高くなる傾向にあります。私は小規模マンションこそ大規模修繕工事ではなく分割修繕工事(計画修繕)に切り替えるほうが良いと思います。まだまだ性能があるものを新しく取り換えるのは現実と逆行していると思うのですが。