老朽化マンション修繕費の対策
築40年以上のマンションは10年後2倍ペース
老朽化マンションの修繕費&高齢化問題ですが、上の表を見てください。ものすごいペースで増えていくことが想定されます。新築購入時は割安感のあった修繕積立金も2倍~3倍というマンションも増える傾向です。新築時は20代や30代で購入された方も60歳~70歳になり定年を迎えいる状況下修繕積立金の値上げは大きな経済的負担になります。また理事長の選定でもご年齢的に意欲が薄れてしまうのではないでしょうか。
そのような場合は専門家に参加してもらい修繕の進め方をアドバイスしてもらうほうがよいです。何も全体の大規模修繕をやる必要はありません。世間では12~15年に一度大規模修繕という一般論がありますが優先順位を決めて分割修繕をするほうがトータルコストは安くなります。
マンションの新築時が昭和56年6月以降であれば耐震性性能は心配なし
昭和56年6月以前の新築物件は旧耐震基準の為に耐震診断は実施したほうがよいです。耐震診断の場合は役所からの補助金もありますので大いに利用するべきです。設計前の建物劣化調査はきちんと把握して建物の健康状態を確認し記録をとりその記録を積み上げていくことがマンションの資産価値向上につながります。マンションはきちんと手入れすれば100年以上は使えるのです。建て替えという選択肢もありますが巨額な解体費がかかるので現実的ではありませんね。
高齢化に伴うバリアフリー(改良工事)も
階段をスロープにする、廊下に手すりを付ける、急なスロープを緩やかな階段にする、エントランスのデザインを変更する、玄関扉を変えるなども予算があれば行いたいところです。外壁に足場を架けることによる弊害はまだ機能が維持できている部材は温存して無駄な修繕は排除すべきです。修繕積立金は使っても50%以下に納めないと長いスパンで財政難が起きてしまうのです。建築のプロに工事の仕分けや優先順位を検討してもらい計画的な修繕(足場は不良部が少ない場合はロープアクセス工法で実施)を行えば積立金は値上げ不要です。今後設備関係の更新交換もお金がかかります。
立体駐車場の稼働率が悪い場合
立体駐車場の維持管理費・メンテ交換は膨大なお金がかかりますのでこの立体駐車場は撤去してその空間を災害時備蓄倉庫に用途を変更するもの1手です。