大規模修繕工事の相場について

工事費

大規模修繕工事の相場についてですが、一般的に1戸あたり100万前後(70戸前後)です。30戸あたりでは120万、200戸ですと90万前後です。小規模マンションのほうが工事費は割高になります。理由は共用部に対する負担割合が高くなるためです。ただし、厳密にいえば相場などは平均値であり個々の建物の健康状態は人間のように全て違います。相場はあって無いようなものです。上記の価格は修繕する必要もない箇所を修繕している価格と思ってください。

大切な修繕積立金は温存してください

人任せ(設計・工事業者)のいうがままにすると修繕積立金は通常使い果たされます。管理組合様も独自の修繕委員会を発足しそこに顧問技術者を招き計画的な修繕をされることをお勧めします。資産価値を維持させる修繕履歴があると第三者的に安心できますし購入意欲につながります。エントランスの改修や共用部床の長尺シートを張り変えるなど快適なマンションライフに関わる費用に使うほうが良いです。

慢性的な職人不足が更に進行

建築関係の職人不足は悪くなる一方で工事が工期内に終わらない現場も出始めています。職人の高齢化・若者から敬遠される業種ですから工事費は上がる一方ですので管理組合様も従来のやり方を変えることも視野に情報収集されたほうがよろしいかと思います。計画的修繕(分割修繕)は普及していくと思います。