大規模修繕の無足場工法(ブランコ)

採用するには、マンションの環境・施工部位・数量・工事内容で決める!本足場で組むよりも格段に安くできる無足場工法ですが、デメリットもあります。

現場管理者・設計監理者・管理組合様が確認できない点

建物簡易診断時の不具合の写真を調査会社に依頼しその部分が確実に施工できているか?第3者の建築技術者に同じブランコで検査してもらうしか方法(同じ個所の写真撮影)はありません。私が見てきたかぎりでは、本足場と何も変わらずに実にうまく施工しているとう実感ですが、たまにシーリングを撤去すべき部分を増し打ち(撤去せず既存シールの上に被せる)が見られます。悪意ある職人さんも一定数存在はしています。

彼らは不安定な空間でもその体制をうまく制御できる身体能力の高い職人さんですが、腕のばらつきはあります。それは本足場でも同じことではありますが。

増し打ち・・・これは詐欺行為でありお客様をだましていることになりますから検査は必要です。増し打ちすると厚みが薄いので膨れているのが目視で確認できます。

メリットもある

①不良個所が少ない場合・施工面積が少ない場合はコストが圧倒的に圧縮できる

②施工が早い

③足場設置時のシートを張る期間が短い(屋上に簡易ロープ用足場からシートを張りスライドさせていく)

④安全性は実は高い(本足場の墜落落下割合に比較すると極端に低い確率)

⑤他高所作業車・ゴンドラ等組み合わせに適す

他人任せにしない

他人(業者・コンサル)任せのままでいますと当事者意識が低い方が多いですから、いつまでも従来のやり方をかえようとしない傾向が多いですから、管理組合様も自主的に修繕委員会など立ち上げられてはいかがでしょうか。