鎌倉・藤沢・茅ヶ崎湘南エリアの海に近接しているマンション外壁の塩害対策1⃣
内陸部より劣化速度が速い
鎌倉・藤沢・茅ヶ崎の湘南エリア海に近接しているマンションの外壁の塩害対策です。以前江ノ電鵠沼海岸の134号線に面しているマンションの大規模修繕をしたときですが、バルコニーのアルミ手摺の支柱根元がボロボロに侵食していてかなり危険な状態でした。
手すりを新品に交換するのはコストがかかりすぎるので根元の部分高さ15㎝のステンレス厚み3㎜を加工して左右からコ形状で挟み込みステンレスビスで固定、アルミ柱内部にエポキシ樹脂を注入して海水をせき止め水抜き穴を設け上部は耐久性の良いシーリングを行いました。原因は手すり上部隙間から海水が入り柱の下部に水抜き穴を設けていないので柱根元に海水が溜まり腐食していたと思われます。
このようなマンションは多いのではないかと思います。
雨縦トヨのバンドの錆
外壁の雨トヨバンドもスチール(素材は鉄)なので赤さびが付いてボロボロに腐食。外部の換気ガラリ(アルミ)も風化していました。見た目の印象がよろしくないので管理組合様にご提案、交換しました。ガラリは対候性の良い塗料で塗装、耐久性は向上しました。塗料はフッ素系の材料です。これは一般的に高い材料ですが通常のシリコン系よりも2倍≒15年は美観が損なわれません。
足場を組まずにブランコ工法(無足場)で対応できます
建物外壁にある鉄部やアルミは見た目(腐食具合)により早めに交換しないと資産価値が損なわれます。先手先手を打って分割修繕する形が大規模修繕よりも費用は破格に安く済みます。まず調査点検をして不良部の補修優先順位を付けて計画的修繕していくことが大切です。
塩害のあるマンションでは材料の仕様が良いものを使用するので仮設足場費用を圧縮するブランコ工法をお勧めしています。無足場は人間が垂直に下がりますので垂直に外壁に付いている部材工事に適しています。ワンポイント工事に適します。