小規模マンションは修繕積立金の負担が大きい
大規模修繕は必要ない理由
小規模マンションは50戸以下のマンションです。共用部である修繕工事は少ない人数で負担するために中規模・大規模マンションに比べて1戸あたりの負担金額は大きいのです。ですから中規模マンション・大規模マンションと同じ修繕方式(全足場組立)では費用対効果が悪いために工事コストを意識した独自の手法で対応する必要があるのです。
ここで事実関係を整理します。
①建物は1棟ごと何一つ同じものは存在しない(人も自分全く同じ「人間は」いないのと同じ)
②建物は建設時期・方位・階数・向き・海沿い・山沿い・街中など全て条件が違います
③耐震性では昭和56年6月以前・以降では構造性能が違う
④建設時の職人さんの技量・資材高騰時期・現場監督の技量・完成検査の見落としなど
①~④を踏まえると建物は築30年・40年経過しても1棟1棟個別性が強く一概には12年周期(国土交通省推奨)の修繕時期に合致するとは言えがたいのです
ですから個別に調査することが大切です。このデーターが長期修繕計画の基礎になります。
意識改革としてまず小規模マンションは大規模修繕工事は適さないと言いえますあえて言うなら小規模修繕工事。
修繕費の借り入れは絶対やめて
築30年~40年経過するとエレベーターなどの更新工事に莫大な費用がかかるので、中規模・大規模マンションのような足場を全面に架ける工事は辞めるべきですし、ピンポイント的な修繕で適宜適宜実施するほうがトータルコストは下がります。
借入をすると負の資産になりマンションの資産価値は下がってしまいます。経験値で言いますと南・西面の劣化が多く北・東面は劣化度はそれほどでもなく苔やカビ類の汚れが多いので洗浄のみで可。(足場を組まなくても洗浄はできます)