【木造戸建】雨漏りは「屋根」が原因とは限りません

天井にシミを見つけると、多くの方が最初に、
「屋根から雨が入っているのでは?」
と考えると思います。
しかし、戸建住宅の雨漏りは、必ずしも屋根だけが原因とは限りません。
外壁のひび割れ、窓まわり、バルコニー、防水部分、外壁と屋根の取り合いなど、雨水の入口になる場所はいくつもあります。
そして厄介なのは、雨水が入った場所と、室内にシミとして現れる場所が離れていることがあるという点です。
雨漏りで大切なのは「すぐ工事」ではなく「原因を探すこと」
例えば天井から雨漏りしたからといって、すぐに屋根全体を葺き替える必要があるとは限りません。
まず確認したいのは、
- いつ雨漏りするのか
- 普通の雨でも発生するのか
- 強風を伴う雨のときだけなのか
- どの方向から雨が吹いたときに発生するのか
- シミが広がっているのか
といった状況です。
こうした情報も、雨水の侵入経路を考える重要な手掛かりになります。
「とりあえずコーキング」には注意
雨漏りしている場所の近くにコーキングを打てば、一時的に止まることもあります。
しかし、原因を十分に確認しないまま塞いでしまうと、別の場所へ雨水が回ったり、本当の原因が分かりにくくなったりすることがあります。
雨漏りは、症状が出た場所だけを見るのではなく、建物全体から原因を考えることが重要です。
私が大切にしていること
私は、最初から「屋根を直しましょう」「外壁を塗りましょう」と工事を決めるのではなく、
① 症状を見る
② 原因を考える
③ 必要な範囲を調べる
④ 修繕の優先順位を決める
という順番が大切だと考えています。
住宅も人の体と同じです。
症状だけを見て治療を決めるのではなく、まず原因を探す。
それが、住宅の「かかりつけ医」として大切な役割だと思っています。
工事を売ることではなく、まず建物を診る。
これからも、住宅所有者の方がご自身で判断できるよう、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。👍
