建物劣化診断費用は経過年数により検査内容が違う理由

建物劣化診断の原則は一次診断

劣化診断費用は修繕周期により必要な検査は違います。劣化診断は一次診断「目視・触診・打診」が基本です。医者が我々が風邪などの時に聴診器などで触診したりヒアリングしたりしますよね。その状態を見て初めて検査(レントゲンやMRIなどの機器)を判断します。建物も同じです。いきなり「目視・触診・打診」せずに機器を使う検査は疑問です。新築後10年後にコンクリート中性化試験を行う業者がいましたが単なる調査費用を高くしたいようにしか思えません。コンクリートは新築時はアルカリ性ですが経年とともに中性化に向かいます。それが自然なことなのでその試験をして何の意味があるのでしょうか?

ただし、新耐震基準の前昭和56年以前新築のケースは40年経過しているので耐震性を含めた中性化試験はやるほうが良いです。

下記は二次診断です。

1⃣シーリング劣化試験

2⃣タイル引張試験

3⃣コンクリート中性化試験

4⃣配管内のファイバースコープ

どれもやったほうが良いのはわかりますが全てお金がかかることなのでその適したタイミングに行えば良いのです。配管などの場合は人間ですと血管に該当しますが全数検査はできないので、部分的に検査したところで意味がないので何か問題が起きた際に対処すれば良い。人間の場合は血管が詰まると「動脈瘤」で危険な状態になりますが建物の場合部分修復で済みます。配管だけは予測がつかないのですが、汚水配管よりも雑排水のほうが詰まりやすい傾向にあります。

アスベスト試験は義務です

アスベスト混入試験は、法令で義務付けられております。検査の試験箇所により金額は変わりますのでこれはお客様と調査診断会社との打ち合わせにより決定となります。