大規模修繕に取り組む前の私の現場実績1⃣新築工事
大規模修繕の業界に携わる前の私が担当所長として施工しましたのが上記の写真です。場所は神奈川県の葉山です。某企業の研修センターで工事額は建築・家具・電気・給排水衛生空調設備で総工費7億ぐらいです。構造はRCの壁式WRCという構造で柱と梁がない構造です。杭は杭打機が道路が狭くて入れないので手掘り深礎工法(人力で掘る)
外観
エントランスです。屋根は先端が銅板で経年劣化で緑青が吹くことで風合いが出る設計です。
西立面です。地山を造成しましたのでコストが結構かかりましたね。
室内
研修室です。天井の段差工事が大変でした。
ピラミッドの形状の食堂です。天井に見えるラインは銅板で下地に木材を使い銅板で包み込みその間を岩綿吸音板を貼っています。
工事中
鉄筋・型枠建て込みをしています。(躯体工事)職人さんは最大で200名入りました。
日本でも有名な建築家の設計でした
とにかく複雑な形状で切妻屋根も全てコンクリートスラブでしたのでコンクリート打設も大変でした。建築技術者の醍醐味は工事中は大変な苦労を伴いますが完成してその建物が生涯残ることで自分の生きた証が積みあがっていきますのでやり遂げた達成感は格別です。今思えば良い思い出です。
大規模修繕には新築にはない難しさがあります
それはご入居者様がお住いの中工事をするということ。設計監理者としてお住いのご入居者様が快適(騒音・粉塵・塗装臭・洗濯物情報などで不快なお気持ちにさせないこと)に尽きます。工事施工会社さんに日々指導していきたいと思います。大規模修繕で嬉しいことはお客様に直接感謝されること。これは新築工事ではお聞きする機会がなかなかありません。