大規模修繕の工事(基本的な考え)
TMDAの修繕に対する基本方針7条
1⃣建物の現状を把握
今建物にどのような劣化・不良部が発生しているかを把握することが大切です(建物健康診断です)
2⃣調査結果を緊急度×重要度に仕分けする
外壁漏水・爆裂・タイル剥落などを優先すべきです。そのほかは次回にすれば良いのです。
3⃣調査結果に応じた費用対効果を考えて足場を計画する
その不良部を直すのに過大な足場は不要です(調査結果によります)。選択枝はあります。
4⃣錆は全て除去する
錆は放置しておけば進行するだけです。全ての錆を根絶しましょう。
5⃣性能が残っている材料は極力残す
使える・機能している材料は温存(経過観察)しましょう。
6⃣次の修繕時期を延ばす工夫
塗装を塗り替える・タイルを貼り変える・高圧洗浄など端的な工事ではなく、例えば雨垂れで黒ずむ部分には安価なアルミ水切りを設置するなど。
7⃣修繕履歴を残す
建物を保全計画することはすなわち長期修繕計画に大きな影響(良い意味で)を与えます。→長期修繕計画が正確になるマンションを転売するにも「修繕履歴がある・ない」では購入者の購入判断に影響を与えます。
皆さまのマンションの修繕が最適コストで実現できます。
アドバイザーとして管理組合様・修繕委員様とコミュニケーションを重ね1つずつご説明をさせていただき、ご意見をいただきながら協議してお客様にご納得いただくことが一番大切なことであり私の使命と思っております。
賛否両論はあるかと思いますが私は計画的分割修繕が一番「修繕積立金に優しい」手段と思っております。過大な足場コストはその工事費にとどまらず、その金額に対して工事管理費・警備員・会社経費が上乗せされます。コスト圧縮は過大なコストがかかる仮設足場(本足場)を調査結果により排除することです。
その他外壁塗装でも機能性能は同等で金額が安いものはあります。その積み重ねで工事コストは下がります。大規模修繕のコンサルの技術能力に左右される部分が多いのでコンサルは慎重にお選びください。
今後も積極的に情報発信して参ります
ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。私のブログをお読みになって何か1つでもお悩みの解決・修繕方針のご判断材料になれれば幸いでございます。