大規模修繕の適正な費用はどのように考えるか

足場の計画により工事額は大きく変わる

大規模修繕工事の適正な費用についてですが、写真のマンションは神奈川県川崎市JR川崎駅徒歩15分圏内のファミリーマンションです。このマンションに私だったら黄色に塗りつぶした範囲に運搬用のエレベーターを取り付けてその他は無足場(ロープアクセス)です。

理由①外部手すりはガラス手すりなので実質の工事範囲は狭いこと

理由②水平移動はパーテーションを外すことにより効率的なバルコニー工事ができること

理由③運搬用エレベーターの下部はご入居者様の生活に支障がないこと

ですが、これは管理組合様の了解がなくては無理です。バルコニー運搬用エレベーターの出入りになるお部屋のご入居者様に迷惑がかかるのでこの辺がお話しあいで可能であれば工事コストは相当下がると思われます。

今後の建設費は更に上昇します(人手不足)

建設職人さんは高齢化で減少傾向であり若者の建設職人離れが益々進行して現在は外国人の手を借りているのが現状です。足場の基準が益々厳しくなりますのでその安全対策コストも高くなります。墜落転落事故が多いため現在では足場に登る際にはフルハーネスにフックはダブル装備が義務付けられています。

ご存じのとおり仮設本足場は工事解体後取り外しますのでマンションの外壁の品質に寄与しません。このあたりの考え方次第で工事額は大きく変わります。