大規模修繕のコンサルタントという名称
怪しげな感じしませんか?
私はこのコンサルタントという名称がどうも抵抗があります。何か上から目線で怪しく思うのです。それに大規模修繕のコンサルタントは特に建築の国家資格を保持していなくても違法ではなく言い換えれば誰でもコンサルタントに明日からなれます。本物のコンサルタントも確かにいるとは思いますが自分の経験で言わせていただくと「悪いイメージ」があります。なぜ国家資格は不要なのか?新築や改修工事では建築基準法の知識が求められるのですが、修繕は塗り替え・張替・洗浄などがメインなので大規模修繕のコンサルタント法的知識はなくても対応できるんですね。
ですから・・
私は自分が名乗るときには「建築アドバイザー」を使います。一番大切なのは「現場経験です」修繕は建物ごとに不良部症状が違うので最適な判断をするにはその経験がものを言います。コンサルタントを選定するときは資格保持者かつ現場経験年数やどのような仕事をしてきたか具体的な仕事内容をヒアリングし、写真など見せてもらったほうが良いと思います。
建築基準法の法的知識が必要な場面
法的知識が必要な場面もあります。
例えば共用廊下側のガラスを交換する場合にガラスは6・8㎜の網入りガラスになっていたとします。これを入れ替えるなどの場合に修繕委員様のご要望で網入りを透明にしたとなると「違法建築になります」理由は防火地域内で延焼の恐れがある延焼ラインにかかっていると網入りガラスが義務付けられます。これは私が東京都の地下鉄の東京メトロ線入谷駅から徒歩10分のファミリーマンションで実際にあった話ですがコンサルタントの指示に対して「延焼にかかっているので透明ガラスは無理です」と答えると延焼にかかるってどういう意味??と言ってました(笑)
外壁についているフードも延焼ラインにかかっていると「フードの空洞に防火ダンパー」が付いていますが少し値段が高いのですが、これを防火ダンパーなしにすると「違法建築」になり資産価値は減ります。
このようなケースも少なからずありますので最低でも1級建築士と現場経験豊富な方をお勧めします。