大規模修繕工事の設計監理に疑問あり
お客様アンケートは貴重な生きた情報
大規模修繕工事の設計は「修繕範囲図」
大規模修繕工事の設計って何なの?という感じがします。新築の設計では何も法的なこと・構造的検討・使いやすいプランニングゾーニング・設備検討・・・相当な能力と手間がかかります。それに対して大規模修繕工事の設計って人間に例えるとお化粧し直しと同じ「洗う・色を付ける・悪いところを補修する」程度のことだから設計というのもいかがなものかと思うのですが・・・。そもそも論 大規模修繕工事の設計は資格不要(無資格)誰でもできるのですそのレベルなのです。だから怪しいコンサルタンとが多いのもうなずけます。
馬鹿にしているのではなく余計な費用をお客様に負担させてはいけないのです。仕様は「既存と同じ」が基本。これにお客様がこうしたいという要望を追加していけばそれだけの話。修繕範囲図は調査結果に基つき既存図面(平面・立面)に記入すればそれで終わり。
共通仕様書とかの表現を見ると(笑)わざと難しくしてお客様(素人さん)を目くらまししているように見えてしまう。
大規模修繕工事は設計・施工ともサービス業で建設業ではないのですからお客様に誠心誠意尽くすことが求められているのです。住みながらの工事では技術は必要ないですが、新築にない「大変なご苦労が現場管理者に伴います」問題住民クレーマーや事前お知らせなど気の利いた人が適しているのです。
最も大切なことは既存の「調査・診断」これが全てと言ってよいでしょう。しかしながらこの部分は結構専門家も雑な仕事をしている印象です。なぜかというとその調査結果を設計に生かしていないケースが目立つのです。
調査前の入居者アンケートは生きた声であり貴重な情報です。このアンケート結果を頭に入れて事前に図面に表記して調査に臨むことが一番大切と思います。お住いになられている方が不具合を申告してくれているのですから1つずつ改善しなくてはサービス業とは言えません。
監理もいいかげんが多い印象(自分の経験値で≒40%)
工事監理も実働1時間足場にものらずぐるっと歩いて終わり。契約時に貴事務所は現場監理実働何時間やりますか?と聞いてみてください。多分困ると思います。
いくら紙ベースで綺麗に設計図書/仕様書を作っても現場がいい加減な工事監理では本末転倒ですね。書類がなくても現場がきちんとしていれば良いのです。
設計監理契約で監理時間(現場巡回)は何時間やるのか?は大切なポイントです。できれば書面でもらいましょう。