建物の修繕費(大規模修繕)工事費を安くする方法

結論

建物の修繕費(大規模修繕)の工事費を安くする方法ですが、結論から言いますと「無駄な足場を無くす」ことしかできません。今の業界の常識は契約後足場を全面に架けてから本格的な調査を行い契約に無いものは実数精算という形をとっています。これはお客様からすると契約以外でいくら請求がくるかわからないので「不安」ですね。そもそも足場が不要な部分(施工範囲が少ない)のに過大な足場を架けているのですからお客様視線で考えると修繕費がいくらあっても足りません。大規模修繕工事で考えますと総工事費の20~25%が足場費用です。

シンプルに考えると・・

修繕工事に入る前に建物劣化診断をしますが、手が届くところ以外は不良個所状態がわからないので手が届くところに調査が限定されるのが議場界の常識ですが、ここを改善しない限り修繕工事費は安くはなりません。足場を組む必要がないポイントは2点。

1⃣施工範囲が元々少ないところ(下の写真赤マーク部分)

2⃣不良個所が少ないところ(調査しないとわからない)

上記2点の部分は本設足場は無駄なのです。TMDAはこの部分を改善すべく自らロープアクセス工法にて調査段階で高所も調査できる技術を身に着けました。劣化診断(建物の健康診断)は目視・触診が基本ですので建物ドクターとして他人(職人さん)任せにせず自ら取り組んでおります。

赤いマーク部は本足場不要

上の赤いマーキングしている部分の工事(各階)のみでこの部分に全て足場を架けるのは無駄ですよね。ロープアクセスはブランコ足場と違い降下・上昇・水平移動が安全にできます。ロープアクセスは垂直に連続するものに適しています。ただし法令で14階以上は施工できないです。

一度皆様のマンションの外観も見直してみてはいかがでしょうか。キーワードは共用廊下・バルコニーが金属製手すりの場合は足場が不要な確率は高いと言えます。