大規模修繕前建物診断の行う理由(簡易建物診断)

建物寿命は100年です(鉄筋コンクリート造)人間も100年寿命

建物寿命は人間の寿命に似ています。人生100年とこの頃高齢化によって言われていますが、人間は健康診断・人間ドックと健康管理する手段がありますが建物の健康診断(建物劣化に伴い)するべきではないでしょうか。

大規模修繕は健康診断もしないでいきなり健康な部分も切取り手術しているのです。薬・もしくは内視鏡で完治するのに材料もまだまだ頑張れるのに・・と悲しいと聞こえてくる気がします。

将来に備えて

無駄な費用はかけない方法はありますから。40年~50年後は一番費用のかかる排水管の交換や設備関係、エレベーターなど大掛かな修繕費がかかりますので修繕積立金は使わないようにしたいものです。

業界の常識では管理組合様であるお客様の利益に反していると言えるのでは?業者は営利が目的であるので極力工事費は

多いほうが良いのは理解できますが、お客様も業者にも良い手法はあるのです。

管理組合様だけ利益があり業者が赤字ではこれでは良くありません。良い仕事はしてもらえません。

建物診断をして不良部をピックアップ

まずは建物簡易診断で現状把握(健康状態を把握しましょう)不良部を図面に明記していくと傾向が見えてきます。優先順位(大きな不良部)から(中程度)(小程度)と仕分けします。この時点で事前にご入居者からのアンケート情報を重ね合わせるのです。

その情報が今の建物の状態です。不良部大・中・小の工事をどのような足場で計画するか?ここでコストの明暗が分かれます。費用対効果を意識しないと過剰な仮設足場になりますので注意します。

その後大・中・小ごとの積算を行い補修単価を入れれば概算見積の出来上がりです。この時点で管理組合様に報告し補修方針を決めていきます。

外壁調査(ロープアクセス)も同時に調査する

外壁も足場がない時点でランダム調査(ロープアクセス)してもらうべきです。今後の足場に影響があるからです。この調査をしないと全体が把握できないんですね。

以上の手間を面倒がり業者は悪気なく4面足場架けてしまうのです。これでは管理組合様としては困りますから管理組合様の主導で進めてほしいと思います。

修繕委員会の設置

外部の第3者的な専門家をメンバーに加えて簡易建物診断結果の協議を進められることをお勧めします。